ぱのの方丈徒然草子

ガチ恋ヒヨコ群&ぱるらーの備忘録

新しい舞台〜ステージ〜、新たな一歩

10/16(日)、とある舞台が千穐楽を迎えた。

 

5日〜16日まで、東京・大阪の2都市で計10公演が開催された、「オルレアンの少女〜ジャンヌ・ダルク」である。

 

主演はもちろん…我が推しの夏川椎菜さん!

 

ドイツの劇作家・シラーの書いた同名の戯曲を元に、「バトル・ロワイヤル」や「同じ月を見ている」といった作品を担当された深作健太さんが演出した、愛と悲壮に塗れた、この世相に必要なものー愛とか、戦争とか、平和とか、男女とかーを反映した非常に見応えのある作品である。

 

この時期は繁忙期で休暇が取れず、

夏川さんには申し訳ないのだが、私は1回しか見に行けなかったし、内容の十分な咀嚼までは至らなかった。

 

また、舞台やアニメというのは、あらすじは共有できても、細かいディテールの考察は、人によって千差万別で、

しかも自分よりもまともな文章力で、しっかりした内容の考察ができるヒヨコ群はたくさんいるので、

「餅は餅屋」

というわけで、そのあたりの内容は避けつつ、

 

私が思ったままの、この舞台を通じて得られた感想や素直な思いを率直に書き記していきたい。

 

 

今だから言う。

炎上したら申し訳ない。

 

 

実を言うと、私はこの舞台を見たくはなかった。

 

私の中の夏川さんは、

・笑顔がとってもかわいくて

・笑顔がとっても素敵で

・とにかく女神様みたいに弾けるかわいい笑顔

 

とまあ、「夏川さんの笑顔を見るために生きている」といっても過言ではないくらい、笑顔が似合う素敵な女性

 

である。

 

「オルレアンの少女」という物語は、大学生のときから知っていて、講義での折に触れて一度読了しており、おおまかな粗筋は知っていた。

また、世界史に興味があったため、百年戦争以降のフランス史についても、それなりの前提知識はあった。

 

なので、この戯曲の主演を夏川さんが務める、と聞いたとき、

 

「それまでの、私の中の夏川さんのイメージ」

 

が、一気に瓦解しそうで怖かったのだ。

 

 

この物語で書かれることに、「喜」はほとんどない。

 

「救国の聖少女」と持て囃され、時代と宗教的価値観に翻弄され、国のため、信念のため、いや、全てのために生命を散らした、「ジャンヌダルク」という女性の一生を通じて、何か動かされるものはないか、現代社会との関連性はないか、大学生だった当時の自分が読んでも、深く考えさせられる作品だった。

 

そんな、言い方を変えればシリアスな劇に、主演として、笑顔が素敵な推しが出る。

 

 

夏川さんのファンとして、見に行きたい。

 

だけど、夏川さんのファンとして、見に行きたくない。

 

 

その葛藤に悶絶していた。

 

 

普段のライブだと、

 

「夏川さんに会えるまで、あと◯日だ!」

 

なんて思ってるけど、そこまでテンションを上げることもできなかった。

 

 

さらに、「初日」を観劇した方々の感想ツイートが、その気持ちに拍車をかけた。

 

※感想ツイートが悪いとかじゃないです!むしろありがとうございます!🙇‍♀️

 

「夏川さんがイケメンと愛し合ってる」

「えっっっっな顔をしている」

「夏川さんガチ恋勢には耐えられないと思う」

 

 

この作品のテーマとしては「男女の愛」が主軸にあるので、こうした描写があることは分かっていた。だからこそ、受け入れられなかった。

 

「これは、無理だ」

 

私は自他共に認めるガチ恋ヒヨコ群。いくら演出とはいえ、夏川さんが目の前でイケメンと恋に落ちることに、耐えられるのか。

 

 

「行かないと。でも、一歩が踏み出せない。僕は本当に夏川さんのことが好きなのか?」

 

なんてことを考えていたら、前の日の夜に風邪も引いた。

 

 

ガチな発作に、我ながら引いた。

 

夏川さんがご報告したらどうなっちまうんだ?

 

だけど、当日〜8日の朝〜には熱も下がって元気になっていたし、空席作るのは良くないし、

 

「行こう、みんなと一緒なら耐えられる」

「同じ後悔するならば。行かない後悔より行って後悔」

 

今でも覚えている。

 

10月8日15時50分、推しの新たな舞台〜ステージ〜を見届けるため、私は一歩を踏み出した。

 

 

 

およそ2時間程度だっただろうか。

 

 

観劇後、今までの葛藤が愚かに思えた。

同時に、なぜ1公演しか申し込まなかったのかを、非常に後悔した。

 

「予防注射嫌だ!!痛いの嫌だ!!!」

って泣き叫んでいた子どもが、いざ注射が終わったら

「全然痛くなかった!」

ってのと似てる。

要するに単純なのである。

 

 

 

舞台もさることながら、

 

主演、座長、しかも周りは全員「演劇のセンパイ」だらけ、合間に入るラブストーリー要素、

それをファンたるヒヨコ群に見せる。

 

夏川さん自身も相当な重圧と疲労があったことと思う。

 

普段のライブなら、多少失敗しても、

「ハハハ、ナンちゃんらしいなぁ〜」

って、笑って見過ごしてくれるかもしれないけど、

 

そういう内容ではない。

 

携わってないからよく分からないけど、失敗したら演出家や監督に普通に怒られる世界であろう。

 

慣れない付け回し、セリフ、立ち振る舞い、稽古…

 

しかもあれだけファン想いな夏川さん。

 

ガチ恋ヒヨコ群」が数匹いることも把握済みかと思われる。

 

彼らが見守る中…まさしく体当たりの演技。

 

それを推し量ると、今まで私が思っていた心配事が、バカみたいに思えてきた。

 

 

「夏川さん、本当に頑張っていたんだ」

「辛いこと。大変だったこと。楽しかったこと。全部これからの演技にぶつけてほしい」

「なんでも出来るこの推し、マジで推せる」

 

ひたすらこの気持ちが反芻していた。

 

 

それまでも、夏川さんはなんでも出来るスーパーマルチクリエイターだ、と思っていたけれど、

 

まさか初主演初座長で、あのクオリティの演劇をできるとは、正直思っていなかった。

 

 

 

舞台が終わって、役が取れて、「ジャンヌダルク」から「夏川椎菜」に戻った推しの姿を見た時、

 

出会ってから今までの軌跡を脳内で振り返ってしまい、本当に、本当に、涙が止まらなかった。

 

ヒヨコ群歴はまだ2年くらいだけど、貴女とどれだけ素敵な時間を過ごせただろう。

 

Pre-2nd、YouTubeチャンネル、417の日、CultureZ、MAKEOVER、公録、コネパレ、そして「オルレアンの少女」…

 

夏川さんと出会えなかったら、見えなかった景色があった。見えなかった世界があった。

 

 

「これからも、ヒヨコ群があっと驚くサプライズをどんどん仕掛けていくんだろうな。推せるよ、本当に推せるよ。」

 

 

 

全てが終わって捌けていく夏川さんを見届けた時、

 

「夏川さんの新たな舞台〜ステージ〜をこの目で見られて、本当に良かった」

 

っていう想いが込み上げた。

 

 

 

反旗翻し いざ進め

負け損ないの挑戦者

「どうせ」なんて溜め込んでいた

そのレッテルを砕いて

転機来たし いざ喜怒哀楽

躊躇いなく曝そうじゃん

なあなあでできた場所なら要らないや

高らかに宣誓しよう!

 

 

 

〜終〜