ぱのの方丈徒然草子

ガチ恋ヒヨコ群&ぱるらーの備忘録

日本最後の秘境〜吐噶喇列島訪問記④〜

小宝島

 

悪石島での滞泊を終え、レントゲン船は次の寄港地「小宝島」に向けて出港しました。

 

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小宝島

面積1.00㎢

人口55人

 

吐噶喇列島の有人島の中で最も小さいです。

 

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悪石島と小宝島の間には、渡瀬線といわれる生物分布上の境界線があり、動植物の分布や植生が異なります。

たとえば、沖縄や奄美大島に生息するハブはここが北限となっています。

 

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港を降りてまず目についたのは、透き通るほどきれいで透明な海!!

 

島の海側は珊瑚礁が隆起してできた地形らしく、他の島と異なり、ほとんど高低差がありません。

集落も海岸線に沿って形成されているので、郵便局までの道のりも、それまでの諏訪之瀬島や平島に比べると大したことないですね。

 

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▲海岸線に沿って平坦な道が続く

 

郵便局の開局までしばらく時間があるので、集落の中を散歩してみることにしました。

 

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▲村立小宝島小中学校

 

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▲小宝島多世代交流館(こだからえん)

 

「こだから」という言葉の響きもあるのでしょうが、ここの島は小さい子どもたちが多く、全体的に島全体が「若い」印象を受けました。

 

実際、島内にある小中学校は、一度廃校になった後復活していますし、託児所のような施設もありました。

 

ちなみに吐噶喇列島には分娩を行える病院がないため、出産の際には鹿児島市内、または奄美大島まで行かなければならないそうです。

 

港から歩くこと約10分、本日最初の郵便局「小宝島簡易郵便局」に到着しました。

 

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▲小宝島簡易郵便局

 

まだ開いていないのに、局の前には記帳台が用意され、入金票や記念スタンプの類が置かれていました。年に一度のイベントとはいえ、ここまできっちり準備されているとは…恐れ入ります。

 

当日は早い者勝ちで整理券を渡され、番号の通りに呼ばれる流れでしたが、時間が思ったよりも短く、通帳をほかの誰かにまとめて預けていた関係で、思った以上にスムーズに捌けていきました。

 

 

諏訪之瀬島、平島、悪石島と同様、ここ小宝島も、簡易郵便局ができるまでは、島内に郵便局がありませんでした。

2018年5月9日、十島村からの委託を受け開局。それ以来、島になくてはならない公共インフラとして、地域を支えています。

 

 

さて、郵便局がオープンした時点で、すでに出港30分前。中之島と同様、朝方に健診が行われる関係で、どうしても時間が前にずれてしまいます。9:15には船に乗り込んでいる必要がありますので、ひとまず自転車組に通帳を渡して、先に戻ることにしました。

 

 

次に向かうのは宝島。いかにも財宝が隠れていそうな、ワクワクする名前ですが、それこそが名前の由来になっています。17世紀後半、イギリスの海賊であるキャプテンキッドがこの島の鍾乳洞にお宝を隠したという言い伝えがあり、国内外から賞金稼ぎ目当てでたくさんの探検家が上陸したとも言われています。ロマンに溢れていますね。

 

 

小宝島を出港して40分、定刻10:05に宝島 前籠港に入港しました。

 

 

宝島〜最後の寄港地〜

面積7.14㎢

人口148人

 

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▲最後の寄港地 宝島に到着したフェリーとしま

 

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これにて、吐噶喇列島の有人島全7島に上陸いたしました!わーい!!

 

さて、停泊時間は限られていますので、足早に郵便局へと向かいます。

 

集落は山の上にあるので、港からだと若干上り勾配ではありますが、前日の諏訪之瀬島や平島に比べればなんてことありません。

 

 

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▲宝島の集落(イギリス坂付近)

 

港から歩くこと約15分、目的の宝島郵便局に到着いたしました!

 

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▲宝島郵便局

 

ここは口之島、中之島と同様に直営の郵便局です。2007年までは集配局でしたが、現在は鹿児島中央局に引き継ぎとなっています。

ATMサービスはありません。昔はあったのかと局の方に聞いてみると、「今の局舎にする際にスペースは作ったけど、実際にATMが置かれたことはないんじゃないか?」との話でした。

 

ただ、入口の看板には謎のマスキングが。

 

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うーん、これは元々ないんじゃなくて、あったけど撤去されただけなのでは? と勝手な憶測。

 

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そんな感じで局内を巡検していると…ほら発見。

 

んん???

 

これ、ATMじゃなくてCDなんじゃないの!?!?

 

※ATMは現金の預入が可能、CD(キャッシュディスペンサー)は現金の引き出しのみ

 

ATMでしたら、「お預け入れ」「お振込み」などの表記もあるはず。

 

おそらくかつては、CDがここに置かれていたのかな。となると、「ATMがなかった」というのは間違ってはいないようです。

CDが郵便局でいつ頃まで使われていたのか定かではありませんが、少なくとも私が郵便局を使うようになってからは見たことありませんので、少なくとも20年以上前にはなりそうです。

 

 

そしてここ、宝島郵便局には、吐噶喇列島で唯一「風景印」が設置されています。せっかくなので63円切手に記念押印。

 

 

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▲荒木崎灯台と伊勢海老が描かれている

 

局員の方は一人でしたが、非常に手慣れていて、みんなのオーダーに対して、正確に、そして丁寧に対応してくださっていました。本当にありがとうございます。

 

郵便局にて所用を済ませた後は、時間の許す限り、宝島の集落を散策。

 

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▲宝島小中学校

 

学校は小中合築で、かなり立派な建物です。敷地内にはへき地集会所が併設されています。

校門までの道はかなりの急坂で、ここに毎日通ってたら相当健脚になりそうだよなぁ…なんて思いました笑

 

 

校門から振り返って見ると……

 

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▲右にうっすらと見えているのが小宝島

 

いやぁ、本当にキレイな景色だ。

 

 

こういう自然豊かなところで勉強して、すくすく育ってみたかったなぁ

 

 

その後も集落の中をプラプラしていると、ガソリンスタンドを発見!

 

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ガソリン価格どれくらいなんだろう、ってかセルフなのか、ハイオクがないからレ◯サスには給油できないねそもそもそんなの乗ってる島民はいないから関係ないのかなとか色々考えていると、こんな張り紙を発見。


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えっ、給油の際は向かいの売店に声をかけてください、って!?

 

 

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確かに売店ありましたが、一体どうなってんの?

経営がニコイチってこと?

ということは売店の方は危険物乙種4類の資格を持ってるの?

 

話を聞いてみようと思ったけれど、売店は閉まっていた(人はいたけど、営業時間外だった)から詳しくは不明。

 

 

離島には謎が多い…。

 

 

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出港時刻が近づいてきたので、港に戻ると…

 

わんわん🐶

 

そう、このレントゲン船には、獣医師も同乗しており、飼い犬への狂犬病ワクチン接種も同時に行われています。

島民の皆さんだけでなく、そのペットにとっても、非常に大事な健康診断なのでした。

 

 

予定では11:55出港予定でしたが、何やらトラブルがあったのか、レンドゲン車の入換作業をしていた関係で、およそ20分遅れの12:15ごろにやっと出港。

 

 

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▲船内レストランのカレーライス

 

奄美大島 名瀬到着までは残り3時間足らず。この船最後のご飯に選んだのは、レストランでのカレーライス。

なんか、こういう素朴な見た目と味からでしか摂取できない栄養ってありますよね

なんの変哲もないカレーなのに、船の上で食べるだけで、数倍も、数十倍も美味しく感じられる。旅こそ最高のスパイスだと強く実感します。

 

 

奄美大島の名瀬港には10分ほど早着。宝島出港の時点では20分遅れだったんですけど、ダイヤに余裕を持っているのでしょうか。

 

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レントゲン船は、15時半、奄美大島の名瀬港に到着いたしました!

 

感無量!!!

 

これにて、吐噶喇列島全島への訪問を達成したわけですが、口之島では入金できず、悪石島では体調不良でほぼ寝て過ごし、その他の島も魅力的すぎて、正直、全く時間が足りませんでしたね。

 

次は島めぐりツアー便か、ボゼ臨時便か、または定期船か、悩むところではありますが、ぜひとも再訪させていただきたいと思います。

 

 

 

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おしまいに、中之島で出会ったネコちゃんの写真を載っけておきます。かわいい!!!

とっても人懐っこかったです。島ネコは餌付けされていることが多く、私のような不審者が近づいても逃げません。

 

 

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決して容易く訪問できるところではありませんが、皆さんも機会があれば、日本最後の秘境、吐噶喇列島にぜひとも足を踏み入れていただきたいです。

 

 

それでは。

 

 

 

 

 

日本最後の秘境〜吐噶喇列島訪問記③〜

前回までの要約

2023年5月15日、鹿児島港を23時定刻通りに出港したフェリーとしまは、1日目の航海を順調に消化し、3つ目の有人島諏訪之瀬島」を後にしたのだった。

 

平島

諏訪之瀬島を出港することおよそ50分、船は4つ目の島、「平島」に到着いたしました。

 

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平島

面積2.08㎢

人口71人

 

 

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▲この山の上に郵便局がある

 

ここも他の島と同様、急峻な坂道が連続するとても過酷な島となっています。

 

ここまで来るともはや「平ら」とは何なのかと疑問を抱かざるを得ませんが、おそらくこの名前は島の地形ではなく、この島には平家の落人が逃げ込んだことに因むと考えられます。実際、現在でも旧暦行事や元服の儀式など、昔ながらの習俗が息づいているロマン溢れる島です。

 

ほぼ定刻通りに岸壁に到着し、乗船名簿に名前を書いて、そのままタラップへ!

 

港からきつい坂道を登ることおよそ20分、徐々に集落が見えてきました。

 

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▲平島の集落

 

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▲平島簡易郵便局

 

その集落の中心地、十島村役場出張所の横に併設される形で、平島簡易郵便局があります。

2017年と比較的新しい簡易局で、ここも諏訪之瀬島と同様、この局ができるまでは、島内に郵便局がありませんでした。

 

吐噶喇列島の郵便局はどこも訪問難易度が高いのですが、この平島はその中でも特に高く、というのも補助員不在のため、当面の間、週に2日(火、金)のみの営業となっています。

フェリーとしまの定期船で訪れようとした場合、月曜夜に鹿児島港を出る便に乗る以外の選択肢はありません。

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▲平島簡易郵便局の営業時間。下の方に小さく、「毎週月、水、木、土は休みます」と書いてある。

 

普段の利用客はほぼ見知った人ばかりで、1日の取扱量は1〜2件程度とのこと。この日は自分を含めて8冊分くらいの通帳があったでしょうか。開局している日数を考えると、この日だけで2週間分の仕事をこなしていることになります。いや、お疲れさまです…。

 

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▲山の上から眺めた平島の港。海は透き通るほど綺麗だった

 

 

さて、平島簡易郵便局での入金を済ませ、後は今夜の泊地 悪石島に向けて出港!と行きたい所なのですが、私はここで、とある妙案に乗っかることにしました。

 

先日、このブログにて、「口之島郵便局は、船の停泊が営業時間外となるため窓口での貯金などができない」と書きましたが、実はレントゲン船を使っても攻略不可能な郵便局がもう一つあります。

 

それは、これから我々が向かおうとしている、「悪石島簡易郵便局」です。

 

通常、郵便局の貯金窓口は16時まで開いていますが、農協受託の局や過疎地、離島などにある場合、営業時間がそれより短くなっている場合があります。

悪石島簡易郵便局もそのひとつで、ここは窓口が15時までしか開いていません。

船が悪石島に到着するのは15:05、すでに閉まっているため訪問は不可能です。

 

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▲悪石島簡易郵便局の営業時間。郵便、貯金共に15時までしか取り扱っていない。

 

 

しかし、ひとつ奇策を使えば、何とこのレントゲン船で、悪石島簡易郵便局にて貯金を行うことができるのです。

 

吐噶喇列島のアクセスは基本的にフェリーとしま以外にはありませんが、実は「高速船ななしま」というチャーター船があり、お値段はかなりかかりますが、それを貸し切ることができれば、各島を効率よく移動することができます。

 

つまり、平島に着いたあと、あらかじめ予約していた「ななしま」でレントゲン船が出港するよりも先に平島を出て悪石島に向かえば、窓口の営業時間内に、簡易郵便局にて貯金を行うことができるわけです。西村京太郎もビックリのトリックですね。

 

平島〜悪石島をチャーターする場合、54000円ほどの料金がかかりますが、この船には郵便局マニアの人がたくさんいます。彼らの頭数で割れば、一人当たり5〜7000円程度で貸し切ることができますし、また吐噶喇列島に行く手間を考えれば、これほどのチャンスは他にありません。

 

このアイデアは私が思いついたわけではなく、フェリーとしまの船上で、発想力&行動力オバケのフォロワーが提案したものであり、彼が主体となって、ほかに2、3人の郵趣家を乗せて、平島から悪石島へ先回りすることを決定したそうです。

 

なんか、郵便局のことになると、皆さん突拍子もないアイデアが続々と出てきますよね。

 

そこで、私は「先回り組」に通帳を預け、そのまま徒歩にて船に戻りました。

 

 

が、度重なる疲労や寝不足が原因で、私の体力はもうほぼ限界。

平島出港前に横になったらば、もう最後…

 

 

そこはもう

 

 

悪石島

 

悪石島

面積7.49㎢

人口79人

 

はっ!

 

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▲起きたら20時を回っていて完全に絶望

 

はい、せっかく長時間滞泊していたのに、やらかしまして、起きたら真っ暗になってました。

 

他の方達は、集落に行ったり、温泉に入ったり、ボゼの博物館を見たり、「悪人Tシャツ」を買ったり、バーベキューしたりして各々楽しんでいたそうです。

私は港の周りを歩いて、シャワー浴びて、トラハモ聴いて終わりでした。あーあ…

 

というわけで、この島の写真は何もないので、フォロワーからもらった営業時間内の悪石島簡易郵便局の写真を掲載しておこうと思います。

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諏訪之瀬島、平島と同様、ここも新規開局(2017年)した郵便局であり、局舎の構造はほぼ共通しています。

2021年には大規模な地震があり、島民の避難が実施された影響で、約1週間、営業休止を余儀なくされました。

 

ちなみに、私の体調不良は幸いにも軽い脱水だったようで、ポカリスエットを飲んで横になっていたら体力は回復し、次の日の朝には万全の体調で出港を見届けることができました。

 


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▲明朝の悪石島。うーん、もっと歩きたかった。

 

 

翌朝7時、船は錨をあげ、次の島「小宝島」に向けて進んでいきました。

 

消化不良になってしまった悪石島ですが、「これも何かの縁だから、また来てくれ」とのメッセージなのだろうとプラスに解釈しておくことにします。

 

1日目だけで最高の思い出ができた今回の吐噶喇列島巡検

 

船上で過ごす時間も後わずか。さて、無事に奄美大島 名瀬港に到着できるのでしょうか。

 

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▲フェリーとしまの船上から見た悪石島の近影

 

 

次回へつづく

 

 

日本最後の秘境〜吐噶喇列島訪問記②〜

前回の内容

日本各地から屈指の旅マニアが集うとされる、年に一度のイベント「吐噶喇列島レントゲン船」

友人の尽力を得て、座席の争奪戦に勝利した私は、

郵便局の貯金通帳を携えて、日本最強かつ最後の秘境、吐噶喇列島への訪問を決めた。

果たして、そこで私が見た光景とは…

 

いよいよ最初の島へ!

 

5月15日 23時

定刻通りに鹿児島港を出港した「フェリーとしま」のレントゲン船

 

外洋を進むことおよそ6時間、最初の島「口之島」に到着しました。

 

口之島

面積13.25㎢

人口103人

 

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早朝5時でありながら、すでに岸壁には健康診断を待っている島民の方が!

 

さて、この口之島ですが、残念ながら早朝入港〜早朝出港のため、郵便局窓口は当然空いておらず、貯金をすることは出来ません。

 

「未訪問の郵便局は原則として写真を撮影しない」というマイルールを課しているので、集落には行かず、北緯30度線モニュメントまで往復することに。

 

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▲港通りから眺めたフェリーとしま@口之島

 

港から歩くことおよそ15分、少々のアップダウンはありましたが、北緯30度線に到達!

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何の変哲もないただの緯度線に見えますが、実はこの北緯30度線、歴史的に非常に重要な役割を果たしてきました。

 

1945年、日本が太平洋戦争に敗戦後、琉球(沖縄)と奄美群島の施政権がアメリカに移されたのは有名ですが、実はこの口之島を含む吐噶喇列島も、アメリカの施政権下に置かれていました。

その際に基準となったのが、この北緯30度線なのです。

つまり、戦後すぐから暫くの間は、この口之島が「国境の島」であり、この線を超えて、日本国内と自由な交易を行うことはできなかったわけです。

 

とはいえ、実際には警備の目を掻い潜り、ポンポン船という小型船を使いながら、密交易は続けられたといいます。

 

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そしてこの口之島には、日本ではかなり珍しい、在来牛(外国の血統が混じっていない、純粋な国内牛)である、口之島牛が生息しています。

 

 

レントゲン船は、この口之島に1時間ちょっと滞泊しますが、途中下船の人は、出港15分前に船に戻り、「一時下船名簿」にチェックを入れる必要があります。

そのため、実際に島内を散策できる時間は意外と限られており、足が徒歩しかなかったこともあって、港からモニュメントまで往復しているだけで、もうリミットの時間が迫っていました。

 

吐噶喇列島には郵便局を始め、豊かな自然や温泉が多々ありますが、正直、たった1、2時間の滞泊では全く時間が足りません(泣

 

まあ、主たる目的は島民の健康診断ですので、仕方ないんですけどね。

 

島内をゆっくり散策したい方向けに、「島めぐりツアー」なる特別ダイヤが組まれることもありますが、

運航が休日メインのため、郵便局の窓口は閉まっています。

郵便局に行って貯金や日附印を押してもらうためには、やはりこのレントゲン船に乗るしか手はないのです。

 

今回、乗船していた郵便局マニアの方はざっと8人くらいでしたでしょうか。乗れなかった人も含めればもっといたはず。

「郵便局めぐりツアー船」とかやれば、それなりに人は集まりそうですけど、、、

 

 

さて、本論から逸れてしまいましたが、特に大きなトラブルもなく、定刻よりやや遅れて、船は次の「中之島」を目指します。

 

 

中之島〜郵便局スタートダッシュ

 

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▲フェリーとしまから眺めた中之島の外観

 

中之島

面積 34.47㎢

人口 171人

 

この中之島は、面積および人口どちらも吐噶喇列島最大の島です。

中心に聳え立つのは最高峰の御岳(標高979m)。いかにも火山島といった佇まいで、非常にカッコいい島ですね。

 

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この中之島には、港から徒歩15分ほどのところに、温泉が2箇所あります。

 

今回は、海岸線沿いにある「東区温泉」に入浴。

 

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ほったて小屋のような外観ですが、泉質は良く、硫黄や明礬を含み、神経痛や冷え性への効能があるとのことです。

源泉の湯温は非常に高いのですが、加水されているため入りやすい温度に調整されています。

 

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中之島郵便局。2007年までは集配。営業時間はほかの郵便局と同じく9:00-17:00(貯金は16時まで)だが、ATMはない。

 

このあとは、お目当ての中之島郵便局にて貯金、といきたいところなのですが、ひとつ問題が。

 

中之島の出港時刻は9:10、先ほども述べた通り、出港15分前には乗船している必要がありますので、実質的なタイムリミットは8:55までとなります。

郵便局の窓口は9時からしか空いていませんので、旅行貯金をするには、かなりギリギリ(というか間に合わない)のスケジュールを組まざるを得ません。

 

船の係員さんに許可を得て、ギリギリになる旨を伝えたとしても、港から郵便局までは走って10分以内に着けるかどうかといったところ。

しかも自分はデブの鈍足なので、走るという行為は全く向いていない…

 

苦渋の決断でしたが、私の我儘で船を遅らせることはできないので、ここは自力での入金を諦め、自転車を積んでいたフォロワーにお願いして、先に船に戻って出港を待つことに。

 

結果としてはギリギリになってしまいましたが、何とか入金はできました。本当にありがとうございました。

 

せめて9:30にでも出港してくれれば非常にゆとりがあるのですが、郵便局めぐりをするために考えられているダイヤではないので、まあ仕方ないですね。

 

 

諏訪之瀬島〜火山灰との戦い〜

 

吐噶喇列島の島は基本的に火山島であり、今でも地震速報などで頻繁に名前を聞くほど、地殻活動が活発に起きている地域であります。まあ、それゆえに、温泉という最大の娯楽を享受できているわけですが…

 

次に上陸する諏訪之瀬島(すわのせじま)にある御岳も同様に、これまで幾度となく噴火を繰り返し、ここ数年の間にも5、6回の大規模な噴火が起きています。

 

諏訪之瀬島

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面積27.6㎢

人口79人

 

しかもこの諏訪之瀬島、急峻な山の上にある集落に郵便局が存在しているため、船の停泊時間中に、そこまで行って帰ってくる必要があります。

理屈の上では十分に間に合う計算なのですが、ジリジリと照りつける南国の太陽と、行手を阻む急な坂道が、容赦なく邪魔をしてきます。

 

さらに、風向きの関係で、身体に火山灰が襲いかかってきます!

 

息を吸うたびに入り込んでくる灰、照りつける太陽、そして迫る船の時間…

 

やっとの思いで到達したのが、ここ!

 

 

諏訪之瀬島簡易郵便局

 

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諏訪之瀬島簡易郵便局の局舎と局名標

 

2018年4月25日に開局した、非常に新しい簡易郵便局です。

ここができるまで、島内に郵便局はありませんでした。住民の皆様は、郵便や貯金のためだけにわざわざ船に乗って中之島郵便局を使わざるを得ず、非常に不便だったと言います。

 

周辺にはコミュニティセンターやへき地診療所(!)があり、集落の中心もこの辺りにあります。

 

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諏訪之瀬島へき地診療所(上)と、集落の街並み

 

ここでは何のトラブルもなく、無事にゴム印を頂くことができ、感無量でございました。

 

うーん、でももうちょっと時間が欲しい。

あと10分、いや15分でいいから。

 

ここまできてこんなにワチャワチャするのはどうなのかな?とか考えつつ、船内でお会いした郵便局めぐり大好きな方と他愛のない話をしながら、港へ戻ることに。

 

帰り道はほぼ下り坂ですので、体力を消耗することなく、ひたすら坂道を下りて港へ。

 

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なんとか出港20分前に到着し、乗船名簿にサイン。

 

我々が到着したときには、すでに健康診断は終わっておりました。意外とすんなり終わるもんなんですね。

 

 

大きな汽笛を鳴らしながら、フェリーとしまは次の島、平島(たいらじま)を目指します。

 

 

南国真夏の太陽光は、運動不足の私に全く容赦しませんでした。

迫り来る急坂、奪われる体力、そしてかなりの寝不足。

 

果たして無事に、この旅行を完遂することはできるのか!?

 

そして、平島への道中で、事件は起きたのだった。

 

 

次のブログへ続く。

 

日本最後の秘境〜吐噶喇列島訪問記〜

吐噶喇列島に行く

突然ですが、日本国内で「秘境」と言われた場合、真っ先に思いつくところはどこでしょうか?

 

往復に時間もお金もかかる小笠原?

 

船の就航率も悪く、絶海の孤島にある青ヶ島

 

はたまた、酷道と称される国道425号がある紀伊半島

 

おそらくどこも秘境であることには変わりないのですが、私が考える、日本最強の、そして、日本最後の秘境とも言えるのが、鹿児島県にある「吐噶喇列島」(トカラ列島)と呼ばれる島々です。

 

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▲場所は大体この辺り。

 

鹿児島県といえば、種子島屋久島、奄美大島など、大小様々な自然に富んだ島々がたくさんありますが、吐噶喇列島はその中でも、屋久島と奄美大島の間、東シナ海に、ポツポツと点在している小さな諸島です。

 

吐噶喇列島には有人島が7つありますが、最も人口の多い中之島でも、たったの170人しかおらず、二桁台しかいない島もたくさんあります。

都内では、マンション一棟分にも満たない居住者しかいないわけです。

 

そんな吐噶喇列島ではありますが、地域の重要なインフラとして、各有人島に郵便局がしっかりと設置されております。

日本郵便のインフラ性にはつくづく脱帽します。

 

しかし、当然ながらそんな環境ですので、船便の本数は相当限られてきます。

 

吐噶喇列島へのアクセスは、船をチャーターする以外には、鹿児島港〜名瀬港(奄美大島)を、約16時間かけて結ぶ、フェリーとしまという大型船に限られます。

 

この船は、鹿児島港を深夜に出て、各島を10分の滞泊で周り、名瀬に翌日の15時過ぎに着き、そのまま一晩滞泊し、次の日の夜2時に出港して鹿児島を目指すという体制で、つまるところ、週に2便しか運航されないことになります。

 

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▲フェリーとしまのダイヤ

 

したがって、全部の有人島を、この定期航路のみを使って回ろうとすると、2週間程度かかることになります。

社会人であれば週休は2日しかありませんし、学生は時間があるといえども、そんなに安くもない船に乗ってチンタラ回っているのは、さすがにお金が足りません。

 

吐噶喇列島の郵便局を回ることは、簡単なことではないのです。

 

 

しかし!!

 

 

1年に1度だけ、チャンスがあるのです!!

 

 

それが、「レントゲン船」という特別ダイヤで運航される日です。

 

前述の通り、吐噶喇列島は人口が少ないため、診療所こそあれど、たとえば分娩や手術など、高度医療を行えるような病院はありません。また、いわゆる健康診断を行えるような病院もありません。

 

ですが、島に住んでいる方々の病気を早期に発見し、検診する必要がありますので、お医者さんがフェリーに乗り込み、2泊3日で各島を周り、住民たちの健康診断を行って、名瀬に向かうダイヤで運航する日があるのです。

 

普段は各島10分しか止まりませんが、いくら人口が100人足らずの島とはいえ、さすがに10分で健診を行うのは短すぎますから、だいたい、1〜2時間程度止まって、住民の診察を行っていきます。その間、一般の乗客は途中下船を行うことができ、島を自由に散策することができるのです。つまり、郵便局に行くことも可能というわけです!

 

しかし、このレントゲン船特別ダイヤに乗るためには、とんでもない難関が待ち受けています。

 

 

フェリーとしまには、一等船室と二等船室がありますが、当日の一等船室は、お医者さんや役場関係者、電力関係者などのために埋まっていて、一般の人は二等に乗るほかありません。

それに加えて、郵便局マニアや温泉好き、秘境好き、離島カード収集家など、さまざまなマニアが、この年に一度のチャンスを逃さないと、必死に乗船する機会を窺っています。

簡単に言うと、倍率めっちゃ高けぇ!ってことです。

 

ひとりで電話しても繋がらず、やっと繋がっても予約が埋まってた、なんてこともあり、何年か電話をかけてやっと乗れたなんていう人もいるくらいです。

 

確実に乗りたいのであれば、電話をかける母数を増やす、つまりは友達の力を借りて、回数をこなすしかないわけです。

 

乗船予約はひと月前の8:30より、電話のみで受け付けます。

 

当日は、大学の頃の友人と手分けをして、とりあえず電話をかけまくりましたが、

 

全然繋がらん!!!

 

 

何回もリダイヤルして、トライして、9:00過ぎくらいに、何と友人がチケットの確保に成功!

 

 

5月15日、19時過ぎくらいに、鹿児島で落ち合うことを約束し、

まだ見ぬ秘境を訪れる興奮を隠しながら、その日が来るのを待っていました。

 

 

いよいよ吐噶喇列島へ

 

5月15日、仕事を終えて向かった先は鹿児島港。

 

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「フェリーとしま」の出港は23時ですが、乗船券は、出港日の21時までに引き換える必要があります。

そのため、早めに窓口に並んで、一度乗船手続きを済ませてから、晩ごはんを食べることにしました。

 

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港から徒歩3分のところにある、回転寿司「めっけもん」にて。タカエビが特にプリップリで、トビッコもつぶつぶでめっちゃ美味しかったです。この鮮度のものは、東京では食べられません。

 

 

そのあとは、これからお世話になる「十島村」の役場を表敬訪問。

 

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十島村役場は、吐噶喇列島のどこかの島にあるわけではなく、鹿児島市内の、フェリー乗り場の近くにあります。

 

表敬訪問したはいいものの、街灯りが少なく、いまいちいい写真は撮れず。

 

市町村役場が所在地にない例としては、同じく鹿児島県の三島村役場(鹿児島市にある)や、沖縄県竹富町役場(石垣市内にある)が挙げられます。

 

 

ボチボチいい時間になったので、再びフェリーターミナルに移動し、改札を受けて、いよいよフェリーの中へ!

 

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吐噶喇列島にはヘリポートこそありますが、大きな飛行機が発着できる空港はありませんので、生活物資もすべてこの船に積載して運んでいます。

 

岸壁に積まれていたコンテナを、クレーンを用いて甲板に乗せていくその情景は、まさに島の生命線である、フェリーとしまの頼もしい姿を引き立たせてくれます。

 

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▲鹿児島⇆十島⇆名瀬のサボ?表示?が目立つフェリーとしま
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23時、ランプとタラップが外されて、いよいよ離岸!鹿児島港を定刻通り出港しました。

 

 

日本最強、最後の秘境と称される吐噶喇列島への旅が、今、始まろうとしています。

 

どんな郵便局が待っているのか。果たして無事に奄美へ辿り着けるのか。

 

期待と不安に胸を躍らせながら、船は最初の島「口之島」目指してゆっくりと鹿児島湾を進んでいきます。

 

 

つづく

自戒

ぱのです。

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新年あけましておめでとうございます!

 

 

今年もよろしくお願いします!(*>△<)

 

 

写真は、JR我孫子駅のホームにある、立ち食いそば「弥生軒」の,唐揚げうどんです。

 

なんか写真ないと寂しいよなぁって思って載っけただけで、一切意味はありません。

 

気になる方は「我孫子 弥生軒」で調べてみてください。

弥生をひらがなにすると某定食チェーンがヒットするので要注意

 

 

さて、

 

 

最近、ちょっと気になることがあるので

自戒の意味も込めて、

ブログにてしっかりと、自分の考え方を書いておこうと思います。

 

いわゆる「お気持ち表明」的な内容になるので、

 

興味ない人は、ここで閉じてください。

 

 

 

 

 

 

最近、Twitter上で流行ってる

 

限界ツイート

 

って、あるじゃないですか。

 

 

たとえばこういうやつ

 

 

あとこういうやつ

 

 

 

 

いやー、気持ち悪いですね。

 

マジで気持ち悪い。

 

こんなツイートが流れてきたら,自分なら速攻ブロックしますけどね😁

 

 

 

と、冗談はそこまでにして。

 

 

これらは、何らかの形で推しの何かに触れた際、その高まりをうまく言葉にして表現できないために起きる「感情喪失」(と勝手に呼んでいる)に由来する限界ツイートなのですが、

 

そうではなく、自分の持っている性癖や願望を、そのまま吐露するようなタイプのものもあり、

 

 

 

 

まあこういうのなんですけど、

 

 

いやー、気持ち悪い。

 

 

気持ち悪いけど、

 

 

他の人のこういうツイートは面白いし、

 

 

 

まあ、別にね

 

 

書く分には問題なかろうと思うわけです。

 

 

誰だってこういった感情を持ち合わせているものです。

「限界ツイート」群についた、❤️の数がそれを物語っています。

 

たしかに不快な思いをする人はいるかもしれないけれど、

それを言い出したら、今日のご飯のこととか、天気のこととか、趣味のことを書いても、

 

「お前のツイートなんて、見たくねぇよ!!気持ち悪い!!!!消えろ!!」

 

 

って、思ってる人多いでしょうから、

 

なーんにも呟けなくなっちゃうし

 

面白くないですよね。

 

 

だから、別に

 

限界ツイートをする

 

ことは悪いことではないと思うんですよ。

 

 

 

 

でも、

 

ちょっと考えてみてほしい。

 

 

 

公開アカウントである以上、

 

そのツイートは世界中の人間が読めます。

 

もちろん、

 

大好きな推し

その関係者

ご家族や親戚

純粋なファン

etc…

 

 

いろんな人の目に留まる可能性があることは、分かっておかなきゃいけないと思うんですよね。

 

 

それと

 

名前に

 

(群)

 

とか入れてる方。

 

 

それ、夏川さんのファンネームですよ。

 

 

 

多分、というかおそらく、

 

 

エゴサしたり、フィルター検索かけてますよ。

 

 

 

はい。

 

 

 

 

僕も反省ですね。

 

 

 

というか、

えらそうなこと言って、

全ヒヨコ群中、一番ヤバいし、

僕こそ反省ですね。

 

 

が、

 

フォロワー様の中には、

僕が好き勝手に、傍若無人に、

脇目も振らずに欲望のままツイートをしていると

思われている方もおられるかもしれませんが、

 

あくまで、自分の中のラインを決めていて、

それに則って、

 

 

これ、全世界に公開して差し支えない内容かな

これ、推しが見てガッカリしないかな

 

ってのは、一応、弁えているつもりではあります。

 

 

そのラインっていうのは

 

そのツイート、新宿駅で叫べますか??

 

ってことです。

 

僕は別に構いません。

 

だから鍵もかけないし、いわゆる「サークル」っていう機能も使っていませんし、

 

リツイートされても、いいねされても

 

どうぞご勝手に

 

と思っています。

 

 

でもね鍵引用リツイートは怖いよ

 

 

 

 

やっぱりね、もういい歳した大人ですし

 

だいぶ年下のフォロワーさんも増えてきて嬉しいんですけど、

 

そこはしっかりと手本を見せないといけないし、

 

ヒヨコ群として、もも組として

 

いや,それ以前に人間として

 

 

推しを悲しませる

 

 

ことは、絶対にやってはいけないと思っていて、

 

 

これは決めてます。

 

もっとも、僕が勝手に決めていても

それを見て判断するのは第三者ですから、

 

もし、僕のツイートが明らかに「ダメだろw」って思ったら

ブロックする前にどうぞ伝えてください。

 

 

 

何度も言いますが

 

 

これは自戒の意味を込めています。

 

だから、僕が後で見返せるように、

ここで文字に残しておきます。

 

 

先日も、TLで "踏まれたい論争" がありましたし、

 

今日も? 

 

ドキッ!オタクだらけの女装大会

 

開催の機運が高まっておりましたが

 

あれはあれで面白かったんでヨシとして

 

 

そうなると、まあ

 

(以下毒舌注意!!!!!!)

 

 

誰のことと言いませんが、

 

面白くもなんともない

エロツイして

注目を集めたがる人とか

 

明らかに良識や常識の範囲を逸脱して

 

黄色い線の外側で電車を待ってるような

 

険しいツイートをしたがる人が

 

一定数出てくるわけで…

 

 

(以上毒舌注意!!!!!!!!)

 

 

難しいですよね

 

 

難しすぎて、

 

考えるのも嫌になっちゃうなぁ、、、

 

 

じゃあ、これ以上考えるのはやめて、

もう寝ようっと…

 

皆さん。

 

健全なツイライフを。

 

 

 

あっ!あと最後に!!

 

 

「僕はまとも」

「僕は健全」

「私は一般人」

 

 

はいはい、分かりましたよ。

 

 

みんな、僕よりはまともで、健全で、一般人だから安心してね。

 

 

以上、限界王の戯れ言でした。

 

 

 

 

麻倉ももさん

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麻倉ももさん!!!

 

ソロデビュー6周年!

 

(*>△<)<おめで…

 

ごめんなさい

 

 

おめでとうございます!!!!!

 

 

 

本当におめでとうございます!!!

 

 

 

今、初のツアーとなる「Piacere」開催中で、

しかも、今日は「ももにち」の放送日で、

しかもしかも!!明日は「Apiacere」のレコード版が発売されます!

 

なんとめでたい!!!

 

 

Twitterでも、「 #麻倉ももソロデビュー6周年 」で盛り上がっていて

本当に嬉しいなって思います←何から目線?

 

 

 

中には、麻倉ももさんがTrySailとしてデビューしてから、ずーっと追いかけてきてる方もいれば、私のように、TrySailを知ったのは最近、その中でも、麻倉ももさんを知って好きになったのはもっと最近、って方もいらっしゃるのではないでしょうか??

 

生粋のヒヨコ群たる私、ぱのですが、何を隠そう、

麻倉ももさんのことは前から気になっていて、

単独ライブとかイベントがあれば、ぜひ参加したいな〜なんて思ってたんですけど、

あいにく、僕がファンになってからはそういった機会がなく。

 

Agapanthusには、ギリギリ間に合わなかった)

 

「うーん、麻倉ももさんって、もしかして存在しないのでは」

麻倉ももさんは伝家の宝刀として、ミュ◯レが事務所の中に隠し持っているのでは」

 

 

って思ってたこともありました笑

 

 

TrySailのライブとかイベントで、麻倉ももさんのお姿をちらっと拝見するたびに、

 

「これ、きっかけがあったら、とことん好きになっちゃうタイプの子かもしれない…ブルブル」

 

みたいな気持ちも渦巻いて、

 

私はヒヨコ群だ!愛する人は椎菜だけ!

夏川さん以外にガチ恋することなどあってはいけない!

 

この気持ちと、

 

麻倉ももさんのソロライブに行きたい!行ってみたい!!曲も歌声も容姿も素晴らしい!行きたい!

 

って気持ちが激しくぶつかり合い、それはそれは大変な葛藤が胸の中に渦巻きました。

 

 

そんなこんなあって、今年の6月。

麻倉ももさんの口から直接、

「ライブツアー、Piacere、やります!」

と発表があって、

 

「いよいよ!!麻倉ももさんと!ソロでご対面できる機会がががが!!!!」

 

そこから、Piacere初日まで、カウントダウン。

 

ライブを楽しむために、ほぼ毎日Apiacereを聴いて、

麻倉ももさんのYouTubeチャンネルの動画を見て、もちろん今までの音楽も全部聴いて、

pvだって、ライブのDVDだって全部見て、

 

改めて、

 

 

麻倉ももさんかわいすぎんか…おい…」

 

という結論に。

 

 

「待て待て待て、こんなにかわいい子を近くで見たら好きになっちゃうぞ?」

 

そのギャップは、ライブ直前までどんどん膨らんでいって、"想いが溢れて破裂しそう"になりました。

 

 

 

うーーん、、、

どうすれば、、、

 

僕が到達した答えはこれ。

 

↑Piacere大阪公演の参加が決まり、心が揺れ動くヒヨコ群の例

 

夏川さんは"黄色い厄介"として有名。

仮に麻倉ももさんのことを好きになっても、それは、好きな人が好きな人だから別に構わない

 

今考えてみればトンデモ理論ですが、斜に構えても無駄なことは知っていたので、このスタンスのまま、ライブツアーに臨むことにしました。

 

 

場所は、大阪オリックス劇場

すっかり秋めいて、陽が沈むのも早くなった10月の初旬。

 

ついにその日がやってきました。

 

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"あの麻倉ももさんと!いよいよ!Piacereできるんだ!!!"

 

期待と、楽しみと、どんな姿を魅せてくれるんだろう、というドキドキに胸を高鳴らせ、いざ、入場。

 

 

 

結果、

 

 

まあ、言うまでもありません。

麻倉ももさんを過剰摂取した、麻倉病のワクチンを打っていないヒヨコ群の末路

 

まあ、こんな気持ちになりました。

 

つまりはガチ恋ってことですね。

 

うーん、ヒヨコ群だよな??

 

とはなったけど、

こうなることは分かっていたし、ライブツアー決定から、140文字では足りないくらい、日に日に麻倉ももさんへの想いや愛情が募っていることは知っていたので、

「やっぱり堕とされた…」くらいの気持ちの変化で済んでいます。

 

 

麻倉ももさんのライブに行ってから、

いや、麻倉ももさんと出会ってから、

僕の毎日は桃色で、本当に楽しいです。

 

 

麻倉ももさんって、恋の歌を歌うことが多いじゃないですか。

私も色々と恋をしてきた人間なので(ここでは書かないけど)、共感を覚えることが多くて。

 

「人を好きになる、嬉しい気持ちになる曲」

「好きな人にフラれた/別れた、悲しい気持ちを歌った曲」

「それでもまた次の恋へ向かって歩き出す、元気をくれる曲」

 

それに加えて、「僕だけに見える星」とか「Run for you」とか、今の麻倉ももさんが等身大で歌う曲も、本当に心に響いて、大袈裟でなく、誇張でもなく、

「あなたがいてくれて本当によかった」

って思います。

 

 

 

 

このブログにて宣言します。

 

 

"好きな人(=夏川さん)が好きだから、麻倉ももさんにはガチ恋してもいい"

 

とか言ってましたが、

 

そうじゃなくて、

 

それは抜きにして、僕は本当に麻倉ももさんのことが好きなんだって思ったし、

 

これからもファンのひとりとして、貴女のことを陰ながら支えていけたらいいなって、強く感じました。

 

 

 

 

あ、これは推し変とかそういう意味の発言じゃないですからね?

 

「夏川さんが好きだから好き」じゃなくて、

 

自分の心に正直に向き合った結果、

 

本当に、本当に、心の底から、

麻倉ももさんのことが好きになったんだってことに、

ようやく気づいたって話です。

 

 

 

「もうちょっと早く知っていれば」

「あなたの魅力にもっと早くから気づいていれば」

 

そう思った時もあったけど、

 

僕は今、こうして、

麻倉ももさんと、ファンの皆さんと、

「ももにち」とか、Twitterとか、

ライブの打ち上げとかを通して、

一緒に6周年目の日をお祝いできているんだ。

 

それだけで本当に奇跡みたいなことだから、

「もしも」の話は、やめておきます。

 

 

 

あらためて。

 

アーティストデビュー6周年、本当におめでとう。

そして、

"彩りありがとう"

 

次の6年も、

10年後も、

その先も、

これからも、

 

ずーっと応援させてください。

 

大好きです。

 

 

 

ぱのより。

 

 

fin.

 

 

 

 

新しい舞台〜ステージ〜、新たな一歩

10/16(日)、とある舞台が千穐楽を迎えた。

 

5日〜16日まで、東京・大阪の2都市で計10公演が開催された、「オルレアンの少女〜ジャンヌ・ダルク」である。

 

主演はもちろん…我が推しの夏川椎菜さん!

 

ドイツの劇作家・シラーの書いた同名の戯曲を元に、「バトル・ロワイヤル」や「同じ月を見ている」といった作品を担当された深作健太さんが演出した、愛と悲壮に塗れた、この世相に必要なものー愛とか、戦争とか、平和とか、男女とかーを反映した非常に見応えのある作品である。

 

この時期は繁忙期で休暇が取れず、

夏川さんには申し訳ないのだが、私は1回しか見に行けなかったし、内容の十分な咀嚼までは至らなかった。

 

また、舞台やアニメというのは、あらすじは共有できても、細かいディテールの考察は、人によって千差万別で、

しかも自分よりもまともな文章力で、しっかりした内容の考察ができるヒヨコ群はたくさんいるので、

「餅は餅屋」

というわけで、そのあたりの内容は避けつつ、

 

私が思ったままの、この舞台を通じて得られた感想や素直な思いを率直に書き記していきたい。

 

 

今だから言う。

炎上したら申し訳ない。

 

 

実を言うと、私はこの舞台を見たくはなかった。

 

私の中の夏川さんは、

・笑顔がとってもかわいくて

・笑顔がとっても素敵で

・とにかく女神様みたいに弾けるかわいい笑顔

 

とまあ、「夏川さんの笑顔を見るために生きている」といっても過言ではないくらい、笑顔が似合う素敵な女性

 

である。

 

「オルレアンの少女」という物語は、大学生のときから知っていて、講義での折に触れて一度読了しており、おおまかな粗筋は知っていた。

また、世界史に興味があったため、百年戦争以降のフランス史についても、それなりの前提知識はあった。

 

なので、この戯曲の主演を夏川さんが務める、と聞いたとき、

 

「それまでの、私の中の夏川さんのイメージ」

 

が、一気に瓦解しそうで怖かったのだ。

 

 

この物語で書かれることに、「喜」はほとんどない。

 

「救国の聖少女」と持て囃され、時代と宗教的価値観に翻弄され、国のため、信念のため、いや、全てのために生命を散らした、「ジャンヌダルク」という女性の一生を通じて、何か動かされるものはないか、現代社会との関連性はないか、大学生だった当時の自分が読んでも、深く考えさせられる作品だった。

 

そんな、言い方を変えればシリアスな劇に、主演として、笑顔が素敵な推しが出る。

 

 

夏川さんのファンとして、見に行きたい。

 

だけど、夏川さんのファンとして、見に行きたくない。

 

 

その葛藤に悶絶していた。

 

 

普段のライブだと、

 

「夏川さんに会えるまで、あと◯日だ!」

 

なんて思ってるけど、そこまでテンションを上げることもできなかった。

 

 

さらに、「初日」を観劇した方々の感想ツイートが、その気持ちに拍車をかけた。

 

※感想ツイートが悪いとかじゃないです!むしろありがとうございます!🙇‍♀️

 

「夏川さんがイケメンと愛し合ってる」

「えっっっっな顔をしている」

「夏川さんガチ恋勢には耐えられないと思う」

 

 

この作品のテーマとしては「男女の愛」が主軸にあるので、こうした描写があることは分かっていた。だからこそ、受け入れられなかった。

 

「これは、無理だ」

 

私は自他共に認めるガチ恋ヒヨコ群。いくら演出とはいえ、夏川さんが目の前でイケメンと恋に落ちることに、耐えられるのか。

 

 

「行かないと。でも、一歩が踏み出せない。僕は本当に夏川さんのことが好きなのか?」

 

なんてことを考えていたら、前の日の夜に風邪も引いた。

 

 

ガチな発作に、我ながら引いた。

 

夏川さんがご報告したらどうなっちまうんだ?

 

だけど、当日〜8日の朝〜には熱も下がって元気になっていたし、空席作るのは良くないし、

 

「行こう、みんなと一緒なら耐えられる」

「同じ後悔するならば。行かない後悔より行って後悔」

 

今でも覚えている。

 

10月8日15時50分、推しの新たな舞台〜ステージ〜を見届けるため、私は一歩を踏み出した。

 

 

 

およそ2時間程度だっただろうか。

 

 

観劇後、今までの葛藤が愚かに思えた。

同時に、なぜ1公演しか申し込まなかったのかを、非常に後悔した。

 

「予防注射嫌だ!!痛いの嫌だ!!!」

って泣き叫んでいた子どもが、いざ注射が終わったら

「全然痛くなかった!」

ってのと似てる。

要するに単純なのである。

 

 

 

舞台もさることながら、

 

主演、座長、しかも周りは全員「演劇のセンパイ」だらけ、合間に入るラブストーリー要素、

それをファンたるヒヨコ群に見せる。

 

夏川さん自身も相当な重圧と疲労があったことと思う。

 

普段のライブなら、多少失敗しても、

「ハハハ、ナンちゃんらしいなぁ〜」

って、笑って見過ごしてくれるかもしれないけど、

 

そういう内容ではない。

 

携わってないからよく分からないけど、失敗したら演出家や監督に普通に怒られる世界であろう。

 

慣れない付け回し、セリフ、立ち振る舞い、稽古…

 

しかもあれだけファン想いな夏川さん。

 

ガチ恋ヒヨコ群」が数匹いることも把握済みかと思われる。

 

彼らが見守る中…まさしく体当たりの演技。

 

それを推し量ると、今まで私が思っていた心配事が、バカみたいに思えてきた。

 

 

「夏川さん、本当に頑張っていたんだ」

「辛いこと。大変だったこと。楽しかったこと。全部これからの演技にぶつけてほしい」

「なんでも出来るこの推し、マジで推せる」

 

ひたすらこの気持ちが反芻していた。

 

 

それまでも、夏川さんはなんでも出来るスーパーマルチクリエイターだ、と思っていたけれど、

 

まさか初主演初座長で、あのクオリティの演劇をできるとは、正直思っていなかった。

 

 

 

舞台が終わって、役が取れて、「ジャンヌダルク」から「夏川椎菜」に戻った推しの姿を見た時、

 

出会ってから今までの軌跡を脳内で振り返ってしまい、本当に、本当に、涙が止まらなかった。

 

ヒヨコ群歴はまだ2年くらいだけど、貴女とどれだけ素敵な時間を過ごせただろう。

 

Pre-2nd、YouTubeチャンネル、417の日、CultureZ、MAKEOVER、公録、コネパレ、そして「オルレアンの少女」…

 

夏川さんと出会えなかったら、見えなかった景色があった。見えなかった世界があった。

 

 

「これからも、ヒヨコ群があっと驚くサプライズをどんどん仕掛けていくんだろうな。推せるよ、本当に推せるよ。」

 

 

 

全てが終わって捌けていく夏川さんを見届けた時、

 

「夏川さんの新たな舞台〜ステージ〜をこの目で見られて、本当に良かった」

 

っていう想いが込み上げた。

 

 

 

反旗翻し いざ進め

負け損ないの挑戦者

「どうせ」なんて溜め込んでいた

そのレッテルを砕いて

転機来たし いざ喜怒哀楽

躊躇いなく曝そうじゃん

なあなあでできた場所なら要らないや

高らかに宣誓しよう!

 

 

 

〜終〜